水上 伊都子(みずかみ いつこ) 自己紹介へ

本当によい家とはⅡ

本当によい家とはどんな家でしょうか?

収納がいっぱいある?

おしゃれな外観?

8の字同線で家事が楽?

エコで快適な家?

オール電化の住宅?

キッチンなどの設備品が充実した家?

 

私が考える本当によい家は・・・

「家族が仲良く過ごせる家。」

何を言ってるの?そんなのは「家」ではなくて家族の暮らし方のことでしょ?

って言われそうですが。

本気でそう思います。

 

以前、「おばあちゃんと顔を合わせたくないから

部屋を作ってほしい。」と言われた・・と

若い女性営業スタッフが

「そんなリフォームはしたくない・・・。」と私に話してくれたことがありました。

 

我が家は現在7人家族。

夫とは一緒に仕事をしているので、

1日中一緒にいて嫌なところがお互い見えすぎいつも喧嘩ばかりです。

娘たちは難しい年頃になってきて挨拶ひとつにしても

いつも気持ちよく・・・とはいきません。

義母は何も言わない人ですが、やはりお互い家事の仕方ひとつでも

我流があってちいさな心の衝突があったり・・・。

と毎日の生活でいつもいつも幸せいっぱい

楽しくてしょうがない・・・とはいきません。

 

ただ、

我が家にはテレビがないので

こう話すとほとんどの人が

「え~!?ホントにないの?一台もないの?」と聞かれます。

「そう一台もない。」

無くなる前は朝から晩まで、いえ、夜みんなが寝てからも

テレビがザーザー音を出している家でした。

テレビを無くしてから5年になりますが

私は、朝から晩までテレビから流れ出てくる悲しいニュース

恐ろしいニュース、心が痛くなるニュースから解放され、

見えない恐怖や不安が無くなりました。

子供たちはなんとか自分たちで遊びを作り出して遊び、

図書館で本を借りてきては読み、

本を読むスピードはものすごく速くなりました。

夫はテレビの前でいつも転寝をして朝を迎えていたのが

しっかり寝室で寝るようになりました。

義母はやはり何も言いませんが、少しさびしいかもしれません。

1日中ラジオを聞いています。

 

テレビがないと見たい番組でケンカになりません。

「テレビの前に立つな!」と声を荒げることもありません。

「テレビの音がうるさい!」ということもありません。

みんなテレビを見ていて会話がない・・・ということも

テレビの影響で怖くてトイレにいけないということも

テレビで見たから「あれ買って~!」ということも

 

テレビのない弊害もあります。

世の中の情報に疎くなり

スピードについていけなかったり

情報に枯渇したり。

 

しかし、

 

私は「お母さんこの本面白いから読まれ。」と娘に言われたり

「一緒に百人一首しよう~。」

「パパかくれんぼするよ!」といまだに遊んでもらえることも

音楽を一緒に聞いて「どれが好き?」と話せることも

時々家族で映画を見に行くことも

情報の少ないちょっとゆっくりの生活も

結構気にいっています。

 

いっしょに寝て、起きて、食事をつくって

洗濯して、掃除して、お風呂に入って、お菓子タイム・・・。

 

そこに住む家族が仲良く暮らす。

 

そんな「家」をつくっていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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