代表取締役 水上 幸俊(みずかみ ゆきとし) 自己紹介へ

コンクリ―トが好きなんです。ミズカミが守り抜く「目に見えないこだわり」の本質

コンクリートが好きなんです。ミズカミが守り抜く「目に見えないこだわり」の本質

 

1. はじめに:季節の移り変わりと「暖房」の季節に想うこと

皆さん、おはようございます。株式会社ミズカミの水上幸俊です。富山県砺波市、南砺市、高岡市を中心に、地域の皆様にとって「生涯最後の家づくり」「生涯最後のリフォーム」「生涯最後のエクステリア・庭づくり」のお手伝いをさせていただいております。

朝晩の冷え込みが日ごとに厳しくなり、いよいよ暖房をつける様になってきましたね。富山の冬は、冷たい北風と重く垂れ込める雲、そして容赦なく積もる雪という厳しい表情を見せます。だからこそ、住まいの温もりや、家の中での快適な時間がどれほど尊いものであるかを、この季節になるたびに強く実感させられます。

皆様、いつも温かいご支援とご愛顧をいただき、本当にありがとうございます。

私たちが日々の仕事の中で向き合っている「住まい」や「庭」というものは、単なる箱や飾りではありません。そこで暮らす人々の人生そのものが育まれる舞台であり、安全で、美しく、そして何十年先も家族を守り続けるものでなければならないと私たちは考えています。

今回は、私たちがなぜ今の家づくりやリフォーム、そしてお庭づくりにこれほどまでに情熱を注いでいるのか、その原点にある先代からのDNA、そして私自身がコンクリートという素材に抱いている特別な想いについて、少しじっくりとお話しさせていただきたいと思います。

2. ルーツとDNA:祖父の建築から父の土木、そして高度成長期へ

私たちの会社の歴史は、祖父の代が始めた建築業に端を発します。その後、父の代へと引き継がれましたが、父は土木を専攻していました。時代はまさに日本が急ピッチでインフラや街並みを整えていった高度成長期。その時代の波の中で、当社の事業における土木工事のウエイトは非常に高いものとなっていきました。

当時を振り返ると、会社には多くの土木工事を行う専属の職人さんたちが抱えられていました。今の住宅会社やリフォーム店とは少し異なる、いわば「生粋の職人集団」としての気風が、社内のあちこちに息づいていたのです。

しかし、土木工事というものは、天候や季節によって大きく左右される不安定さを常に孕んでいます。また、一つひとつの現場の規模が比較的大きく、工事と工事の間にはどうしてもスケジュール上の「隙間」が生まれてしまいます。職人さんたちに手をこまねいて遊んでもらうわけにはいきません。会社を安定して経営していくためには、職人さんたちが常に腕を振るえる環境を途切れさせない、効率的な采配が何よりも重要でした。

ここで一つの例えが頭に浮かびます。日本の伝統的なお城の「城壁」を思い浮かべてみてください。名城の石垣は、巨大な石ばかりを積み上げているわけではありません。大きな石と、その隙間を埋める小さな石が絶妙なバランスで混在し、全体として強固な構造体を形作っています。

企業経営もこれと同じなのだと、先代たちの背中を見て学びました。大きな仕事の隙間を埋める、細やかで確実な「間繋ぎの工事」をいかに組み合わせるか。職人さんたちの技術と時間を遊ばせず、かつ現場の品質を絶対に落とさない仕組み。その試行錯誤の歴史が、私たちに「グランドラインから下」、つまり地面の下の工事の重要性を教えてくれたのです。

今、私たちがリガーデンや外構工事、そして基礎にこだわり抜いた住まいづくりをさせていただいているのは、まさにその時代からの「土木的な仕事」の系譜が、血肉となって今に受け継がれているからに他なりません。地面より下、普段は隠れて見えなくなってしまう部分にこそ、その建物の命運が握られている。その確信が、私たちのすべての原点なのです。

3. コンクリートとの対話:職人の常識に挑んだ「水上のこだわり」

ある夏の暑い盛りのことでした。住宅の土間コンクリートを施工する機会があったのです。

真夏のコンクリート打設は、職人にとってもコンクリートそのものにとっても非常にシビアな環境です。気温が高く、太陽の光が容赦なく照りつける中、コンクリートは驚くほどのスピードで水分を奪われていきます。

私は、夏場のコンクリートを施工する場合、打設が終わったその日の翌日には必ず、養生マットを敷く前に「まるで植物を育てるかのように」たっぷりと水を散布することにしています。コンクリートが急激に乾燥して水分を失う「急乾燥」を防ぎ、じっくりと、本来の強度を発揮させための大切な施しです。

その作業をしている最中、一緒に現場に入っていたベテランの左官職人さんから、あきれたような、しかし正直な本音をぶつけられました。

「そんなことしとるもん居らんわ。」

その言葉を聞いたとき、私は妙に印象深く、そして日本の建築・施工の現場が抱える大きな現実を考えさせられました。

公共工事の現場においては、コンクリートの湿潤養生や温度管理、ひび割れ防止のための対策は、仕様書や基準に厳格に定められた「必然的なこと」です。手を抜けば検査が通らない、当たり前の工程です。しかし、これが民間の工事、いわゆる一般住宅の現場になると、どうでしょうか。どうしてもコスト優先、あるいはスピード優先の思想が働きがちになり、こうした手間ひまのかかる丁寧な養生は「そこまでしなくてもいいだろう」と省略されてしまうことが少なくないようです。現実として、あまり見かけない光景になってしまっていました。

「そんなことしとるもん居らん」──そう言われたとき、私は自分のやり方が間違っているとは微塵も思いませんでした。むしろ、公共工事であれ民間工事であれ、目の前にある構造物にとって何が必要で、どう扱ってあげれば長持ちするのかは、コンクリート自体が教えてくれているはずだ、と感じたのです。

コストや効率の壁の向こう側で、見落とされがちな「本当の施工品質」。そこを徹底的に守り抜くことこそが、私たちが存在し続ける意味なのだと、その職人さんの言葉を背に受けながら強く心に誓ったのでした。

4. クラック(ひび割れ)を防ぐ美学:生まれたてのコンクリートに向ける眼差し

コンクリートという素材は、ただセメントと砂、砂利と水を混ぜて固めればいいというものではありません。打設されたその瞬間から、化学反応が始まり、硬化のプロセスがスタートします。その過程で避けて通れないのが、水分が蒸発する際の「収縮」です。

無防備に放置されたコンクリートは、自らの収縮に耐えきれず、あちこちに不規則な「クラック(ひび割れ)」を生み出してしまいます。それは見た目の美しさを損なうだけでなく、内部の鉄筋を錆びさせ、構造全体の寿命を縮める致命的な弱点にもなり得ます。

だからこそ、私たちは早い段階で「クラック誘発目地」を作ります。 あえて自分たちの手で目地を入れ、傷をつけることによって、コンクリートが収縮しようとする力を一か所に誘導するのです。予測不可能な場所に無数の小さなクラックを生じさせるのではなく、コントロールされた美しい目地の中に収縮を閉じ込める。これこそが、プロの技術と配慮です。

変だと思われるかもしれませんが、私はコンクリートが好きでたまりません。 生まれたばかりの赤ちゃんを抱くとき、親はそこに計り知れない愛情と、健やかに育ってほしいという願いを注ぎ込みます。私にとって、施工直後のフレッシュなコンクリートに向ける眼差しは、それに近いものがあるのかもしれません。液状から徐々に自立し、硬化していくそのダイナミクスを見つめていると、素材そのものが生き物のように愛おしく感じられるのです。

コンクリートの最大の魅力は、何といっても「自由な形を作れる」という点にあります。 流し込む型枠次第で、どのような曲線も、どのような重厚な面も、思い通りのフォルムに形作ることができます。そして、その中に通された鉄筋と一体となったとき、コンクリートの「圧縮に強い性質」と、鉄筋の「引張りに強い性質」が完璧に手を取り合い、お互いをフォローし合うことで、驚異的に強い構造物へと生まれ変わります。

その特性を最大限に活かせば、世の建築家の先生方が設計されるような、芸術的でデザイン性の高い、それでいて圧倒的な安心感を誇る構造物を作り上げることが可能になります。

しかし、その美しさと強さを両立させるためには、先ほどお話しした「適切なカット」と「妥協のない養生」が絶対に必要不可欠なのです。愛情を注いだ分だけ、コンクリートは美しさと強さという最高の形で私たちに応えてくれます。

5. 美しい構造物を守る:アルミカーポートの基礎から見えてくるもの

「地面の下のこだわり」や「コンクリートへの愛情」は、決して大掛かりな土木構造物や邸宅の基礎だけに向けられるものではありません。私たちが手がける日々の小さな工事の隅々にまで、その哲学は貫かれています。

例えば、一見すると既製品を組み立てるだけで完結するように思われがちな「アルミカーポート」の施工を考えてみてください。

お客様からすれば、カーポートは「上の屋根や柱(アルミ部分)」が商品として目に見えるため、そこにばかり意識がいきがちです。しかし、どれほどスタイリッシュで美しいアルミカーポートを選んだとしても、それを支える「基礎のコンクリート」が脆弱であれば、富山の重い積雪や強風に耐え抜くことはできません。

だからこそ、株式会社ミズカミでは、アルミカーポートのような一見シンプルに見える建物の基礎工事であっても、コンクリートの打ち込みの際には、必ず現場に立ち会うようにしています。

現場で何を確認しているのか。 それは、基礎コンクリートの寸法が図面通りに正確に確保されているか、そして打設後の養生が確実に、十分に行われているかの確認です。

「ここまでしなくても……」と思われるかもしれません。しかし、基礎というものは、一度コンクリートを流し込んで固まってしまえば、後から直すことは極めて困難です。地面の下に隠れてしまうからこそ、施工の瞬間に立ち会い、その目で確かめ、細心の注意を払うことが不可欠なのです。

美しく、かつ何十年という単位で長持ちさせること。 それは、華やかなデザインを誇ることよりもはるかに地味で、地道な作業の積み重ねによってのみ成し遂げられます。基礎のコンクリート一本、わずかな寸法や養生の有無にまでこだわる姿勢。それこそが、私たちがプロとしてお客様にお約束できる最大の品質なのです。

6. 結び:生涯最後だからこそ伝えたい、ミズカミの家づくり・庭づくり

私たちが掲げる「生涯最後の家づくり」「生涯最後のリフォーム」「生涯最後のお庭づくり」という言葉には、お客様がこれからの人生を託す住まいに対して、一切の妥協をしたくないという強い想いが込められています。

家が完成したとき、お客様の目に飛び込んでくるのは、真新しい壁紙であったり、ピカピカのキッチンであったり、美しく整えられたお庭の植栽かもしれません。それらはもちろん大切なものです。

しかし、本当にその家や庭を何十年にもわたって支え続けているのは、普段は決して見ることのできない「地面の下の土木工事」であり、私たちが夏場の暑い日も冬の寒い日も汗を流して守り抜いた「コンクリートの基礎」であり、時間をかけて丁寧に施した「養生とクラック対策」の歴史です。

目に見えない部分にこそ、本当の価値と安全が宿る。 祖父から父へ、そして私へと受け継がれてきた土木のDNAと、コンクリートという素晴らしい素材に対する職人としての愛情は、これからも株式会社ミズカミのすべての現場の足元で、しっかりと息づき続けます。

富山の気候風土を知り尽くし、地面の下から空の上の屋根に至るまで、住まいのすべてに責任を持つ。 これからも、地域の皆様の「生涯最後」の最高のパートナーであり続けるために、私たちは一鍬一鍬、一滴の散水にまで心を込めて、誠実な施工を積み重ねてまいります。

今後とも、株式会社ミズカミをよろしくお願い申し上げます。

 

株式会社ミズカミ

水上 幸俊


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