【砺波市】築88年の家が、まちのパン屋さんに生まれ変わりました

Before：空き家になっていた築88年の古民家

築88年の木造住宅。

昔ながらの格子戸と瓦屋根が残るこの建物は、ミズカミが不動産として所有していた空き家のひとつでした。

地域の方々からは、
「ここが喫茶店になったらいいね」
「誰かがまた使ってくれたらうれしいね」
――そんな声が聞かれていました。

ご縁でつながった、新しいスタート

そんな時、地域に暮らすご家族の息子さんの同級生お二人から
「パン屋さんとコーヒー屋さんで一緒にお店を始めたい」との声が！

古い家を壊すのではなく、若い人たちの夢を叶える場所として再生する。
その想いが重なり、このリノベーションがスタートしました。

曳家（ひきや）で建物を丸ごと移動

建物は解体せず、木造部分を持ち上げて新しい基礎へ移す「曳家工法」で再生。

古民家の趣を残しながら、耐震性・断熱性を高めて、
“次の100年を生きる建物”へとここから生まれ変わります！

かつての玄関には、急な木の階段と年季の入った柱や建具。
どこか懐かしく、昭和の面影を感じる空間でした。
しかし、この部分はリノベーションで大きく生まれ変わることになります。

この階段は撤去し、構造体を残してスケルトン状態に。
もとの空間をいったんゼロに戻して、
新しいパン屋さんの店舗スペースとして再構築しました。

【1階平面図Before➡Ａfter】

～古家からパン屋さんに～

After：香りに包まれるパンとコーヒーの店へ

かつての玄関は、今では明るく開放的なカウンターのあるカフェスペースに。
赤いエスプレッソマシンが印象的な店内には、
焼きたてのパンと香ばしいコーヒーの香りが広がります。

木の梁や天井はそのまま活かし、
古民家の雰囲気とモダンなデザインが見事に融合しています。

バリスタの笑顔とともに、地域の人々が集う憩いの場となりました。

雪が舞う中、オープンを祝うたくさんのお花とお客様。

黒のガルバリウムと木格子の組み合わせが印象的な外観に！
古民家の形をそのままに、
新しい命を吹き込まれた姿は、通りを歩く人たちの目を惹きます。

「昔の家がこんなふうに生まれ変わるなんて！」と地域の方も笑顔に。

かつての空き家が、今ではまちの人気スポットとして新しい歴史を歩み始めています。

壊すのではなく、受け継ぐ。
古民家を“動かして残す”という選択が、
若い世代の夢と地域の未来をつなぎました。

築88年の建物が、今も人のぬくもりと香りに包まれながら、
新しい時間を刻んでいます。

かわいいクマのラテアートに、思わずほっとひと息。やさしい香りと笑顔に包まれるこの場所は、地域の人にも愛されるお店です。

お近くに来られた際は、ぜひ「Boulangerie & Café 霜月 (ブーランジェリーアンドカフェシモツキ)」さんに立ち寄ってみてください！

住所： 939-1365 富山県砺波市三島町5-5

営業時間： 6：00 - 15：00

定休日： 木曜日

電話番号： 0763-23-4905